どうもこんにちは。
今回は、converse(コンバース)と伊藤忠の話。
いとうただしじゃないよ、いとうちゅうだよ。
そう、日本の有名商社である。
出典:itochu.co.jp
さてさて一見コンバースと何の関係があるのか見えませんね。
実はコンバースは、日本の伊藤忠商事のグループ企業なのである。
といってもコンバースジャパンの方ですが。
しかしそのコンバースジャパンは、本国アメリカのコンバースとは別会社なのです。
どういうことか簡単に流れを説明すると、下記の通りです。
コンバースジャパン設立までの流れ
米コンバース社倒産手続き開始→米footwear Acquision inc社という新会社を設立し、商標権を譲渡→その新会社がコンバース商標に関わる、日本での商標権を伊藤忠商事に譲渡。→伊藤忠商事がコンバースジャパンを設立→その後伊藤忠商事が商標権をコンバースジャンパンに付与。(米footwear acquision incはその後、converse incに社名変更済)
つまり日本と、アメリカに別々のコンバース社が存在しており、それぞれ商標権を持ってしまったのである。
日本と、アメリカにコンバース社が存在していると何が起きる?
この状態がどんなことを巻き起こすかというと・・・。
米コンバース社のコンバース製品について、日本の商標権を侵害するため、輸入できないという事態が発生してしまう。
事実、コンバースジャパンに商標権が譲渡された後も、とあるセレクトショップが販売目的でアメリカよりコンバースを輸入して、販売を続けたところ、伊藤忠商事から訴えられ、損害賠償請求をされている。
ちなみにセレクトショップ側が敗訴しており、損害賠償額は8億〜10億くらいだったとか。
恐ろしい金額・・。
米コンバース社のみのラインナップであるCONS(コンス)を手に入れるには。
米コンバース社には日本にない、ラインナップがある。
特に最近人気のある、コンバーススケートラインのCONS(コンス)も日本のラインにはない。
ということは、日本の店頭に並べるには、並行輸入をしてくるしか手がない。
しかし伊藤忠が、日本で商標権を持っているため、米コンバース製品を販売目的で輸入した場合、税関で没収されてしまうか、商標権侵害のため訴えられてしまう。
オーマイガ!!
これじゃ米国コンバース製品が手に入らないじゃないか!!
そんなリスクあるのにもかかわらず、少数のセレクトショップではあの手この手を使い、米コンバース製品を日本に持ち込み、販売しているらしい。
そんなお店の努力もあり、おかけでCONS買えました。(CONSの話は別記事でUP済みです。)
そんなこんなで、米国コンバース社製品が欲しい方には、かなり不都合な状況というお話でした。
次回の記事も乞うご期待。